Movie Review
地獄に堕ちるわよ5
細木数子ヤクザの愛人となり、店を切り盛りしていく過去が描かれている。最初は商売として成り立っていたものの、ヤクザが店に出入りするようになったことで、一般客にとっては迷惑で近寄りがたい場所へと変わっていく。
印象的だったのは、現代のシーンで細木数子がホストクラブに通う場面だ。過去に金と権力によってヤクザに弄ばれた経験があるからこそ、今度は自分がお金を使って男を支配する側に回っているように見えた。単にホスト遊びをしているのではなく、男への復讐心や、過去の傷を埋めようとする行動として描かれているのが面白い。
その後、再び過去の回想に入り、別の若頭のヤクザとの出会いが描かれる。最終的に、これまで細木家族を縛っていたヤクザと若頭の間で決着がつき、若頭側が勝つことで、細木数子もようやく解放される流れになっていた。
全体として、「金で支配された人間が、今度は金で誰かを支配しようとする」という構図が強く出ていたと思う。過去の被害者性と、現在の歪んだ復讐心がつながっていて、細木数子という人物の怖さだけでなく、哀しさも見える内容だった。