Book Review
HIDDEN POTENTIAL 可能性の科学
◼️まとめ
◼️プロローグ…誰もが内に可能性を秘めている。それをいかにして解き放つか――
→才能よりも環境・努力が大事であり、ここの本ではチェスの学校の例が書かれている。一般的にはチェスは才能が重要で、お金持ちの学校が強いのだが、ここでは公立学校でチェスもあまりやっていない学校の部活のメンバーがチェスの大会で優勝するのが描かれている。筆者が言いたいのは、才能はあまり関係がなく、育つ環境や性格スキル(1部の内容)が大事なものである。また、指導者の役割としては、初めからできなかったら才能がない。と見切ることが多いと思うが、それは育てば伸びる可能性もあるのでそう簡単に切るべきでもない。
◇【Part1】 性格スキル――この「心の力」を伸ばす
人はどうやって困難を乗り越え向上していくのか
◼️Chapter1 「不快な経験」こそ最高の成長剤
学びに伴う「居心地の悪さ」を受け入れる
→不快感が成長につながり、その不快感が成長のサインということ。多くの人は不快感があると避ける傾向にあり、成長が止まる。ただ、これは成長のチャンスでもあり、この不快感を利用し乗り越えることで、成長することができる。例えば英語学習で、本だけ読んでいても成長しない。不快感である人に話したりすることで成長につながるモノになる。ただ単に不快になるのが大事ではなくて、負荷をかけ過ぎると精神にも影響も出て成長ができない。なので、段階的に負荷をかけていく必要がある。ここでは、不快感が悪いことではなくて、成長の合図であることを理解できていればいいのかなと思う。
◼️Chapter2 「人間スポンジ」のように生きる
あらゆる経験を、成長の糧に変える
→努力するだけではだめであり、努力のやり方、学び方を工夫するのが必要。
この章では人間スポンジになれと言っているが、スポンジというのは吸収もするし濾過するモノであり、私たちもそうなろうということ。いい情報は学び、悪い情報は受け入れない。が必要。
じゃあどんな情報がいいというと、まず一つはフィードバックをもらうのではなく、アドバイスをもらうということ.私の今の行動についてどうでしたか?ではなく、改善点1つあげるためにはどうすればいいですか?というような問い方をする.
そのほかにも、アドバイスをする人には、批判者、応援者、コーチとあるけど、批判は悪い情報がたくさんあったり、応援者は傷つくことを言わなかったりする。コーチはいい麺悪い麺両方言ってくれる。
また、学び方の姿勢も大事になってきており大きく4タイプある。1、学びが能動的で、FBに拒否反応起こす人、2、学びが受動的でFBに好意的、3、学びが受動的でFBに拒否、4、学びが受動的d FBに能動的 とある。もちろん2がいい。
そして学んだ内容をただ聞くだけではなく、自分ごとに置き換えて、実践しないと意味がない。例えばこの本を読んだとしても、実戦して自分のものにしないと意味がないし、そのようにしていく気持ちが必要になってくる。
いい指導者の条件として、自分のことを理解してくれるか、自分に対して真摯にアドバイスをくれるか、その道の知見を持っているかが重要になってくる。
Chapter3 「完璧」という幻想を捨てる
欠点を受け入れ、成長の「最適点」を探る
→100点満点を目指すな。完璧主義者はやめろという話です。
100点を目指すと、細かいところに目が入ったり、重要な本質に目がいかなくなり、また、行動、試行回数も減っていくようになっていく。
やって欲しいのは、重要なところは高い水準も維持しつつも、やらなくていいことはやらないことが重要になっていく。仕事によって濃淡をつけてもいいと思う。命が関わることだったら100点満点で、自分用だったら20点でもいい。また、全ての FBを実行するのも無理だから重要なFBのみ対応するということ。例えば、複数人同じことを言っていたら、大事なことなど指標を作る。
完璧主義ではないというのは、雑で早くするということではイコールではないので、こだわるところはこだわって試行回数を増やすというのが重要である。
【Part2】 モチベーションをいかに高めるか
困難を克服するための「足場かけ」
Chapter4 単調な日々に「遊び心」を
「やらなければ」を「もっとやりたい」に変える練習の科学
→苦しい努力するのが大切なのではなく、続く努力が大切になってくる。
これは意図的な学習というもので、楽しくやることで、続くし、モチベーションをあげる効果がある。例えば筋トレとかを行うときに、ずっと反復作業ではなく、何分以内にできたか、今日の筋肉が肥大化しているとか、色々遊び心を入れる。そうすることで続くようになる。苦労する努力が偉いわけではない。
じゃあ意図的な学習はどのようなものがいいのかというと1、 FBがある 2、難しすぎない簡単すぎない。3、自分で工夫する余地がある。4、伸ばしたいスキルがある。5、遊び心があることである。
Chapter5 「行き詰まり」の先に隠れている宝
停滞の壁を、飛躍への扉に変えていく
→停滞は成長のサインと書かれている。成長は一直線に成長するものではなく、浮き沈みがあって、成長する。たとえ止まったとしても、一度戻ったり別のやり方をすることで成長につながっていく。
なので次のことをやってほしい。1、何で成長が行き詰まっているか。2、今までのやり方は何か。3、今までのやり方で行き詰まっている部分は何か。4、何を参考にするか。
また、この章では熟練者が全て指導も上手いというわけではないということも言っている。むしろ、初心者に近い方がつまづいているポイントもわかっているのでいいというわけだ。
Chapter6 今のままでは、たどり着けない場所へ
個人の限界を乗り越えていく力
→壁にぶち当たった時は、個人の力ではな集団で何かを行った方がモチベーションも上がるし、乗り切れるし成長できるということ。
もちろん1人の成長マインドセットの思考は大事だが、チームで行うことで、補える、教えることで学ぶことができる。また、励まし合うこともできる。
また、この章では面白いこともいっていて、誰かに批判されたときに、たいした実力を持っていない人に批判されても何もダメージを受けずに見返してやるという気持ちになる。逆に知見を持った人に批判されるとダメージを受ける。
【Part3】 誰もが輝ける「仕組み」がある
すべての人の内に眠る「可能性」を育むために
Chapter7 一人ひとりの「最高」を引き出す技術
フィンランドの教育に学ぶ、「ポテンシャル」を最大化する仕組み
→成長に必要なものは環境で、今時点の能力ではなく、今後伸びるかどうかで見た方がいいということ。例えば小学生のテストとかで悪くても見切らないということが大事でこれから成長するかもしれないし、そこで学校が諦めない。
例えば教育方法が1人ずつ違ってもいいし、先生が6年間同じでもいい。こうするとより1人1人を知っているので適切なアドバイスをすることもできる。
これらは自分自身にも当てはめることが必要で、何かするにしても私には才能がない。のように思わないでほしい。成長する環境がない。もしくは成長すれば伸びるかもしれないから。
Chapter8 「集合知」を、いかにして生み出すか
一人ひとりの個性というチームの「武器」
→1人の意見より集団知の方が多様性もあり、いい意見になっていくというもの。1人の意見だとどうしても偏った意見になりがちで、新人の視点であったり、経理担当しか知らないことなどさまざまな意見を収集した上で結論を出した方がいい。
一方で集団知と言っても、普通に議論を行うと 声が大きい人、地位が高い人の意見が採用されやすくあまり意味がない。
よく言われるブレイングストーミングも効果がなく、1ほかの人が発言するときに忘れてしまう。 2一つの意見に流されてしまう 3声の大きな意見に引っ張られてしまうなどある。
そのため、この本でおすすめなのはブレインライティングであって、これは初めに収集する意見をきめ、それに対して各々が紙に書き出す。その意見を匿名で出し、評価を行う。そして反証意見なども合わせて、判定していく。というのがいい。
Chapter9 「才能」はこうして開花していく
見過ごされている「真の価値」に光を当てる
→じゃあその優秀な人をどう見抜くのか。一般的には面接やテスト試験で判断することであるが、本書ではその面接の時に逆境のポイントを追加するべきと言っている。同じことをやってきた人でも幼い頃から塾を生かされてなだらかに進んでいる人よりも、貧乏で何も勉強しづらい環境で勉強してきた人を評価するべきという内容で、今いる場所より進んできた距離を重視しろという内容で、さらに短いワークをやってもらい、その後にF Bをした時の相手の反応で吸収するような反応であればなおいいものになる。
エピローグ――最後までやり抜いた人だけに見えてくる景色
→このエピローグでも一貫して今いる高さより登った距離をみろと言っている。そして、あなたに問いたい。今全力で行っているか。限界だと思っていないか。ということである。他にいろんな方法を試したか。もっと限界までやったか。いろんな人に助言を聞いたか。学び方を変えたか。などもろもろやり方はある。
なので、今現在の才能ではなく、吸収力が大事であり、才能という面は小さくないが、大きいものではなく、人間の可能性は高いものであるので、最大限までに努力ややり方をかえ登っていくことで、成功の道が開かれる。